A:あまり神経質になりすぎる必要はないのですが、前に挙げました「気になる症状」があって、それが少なくとも数日以上続く時や、またしばしばその症状がでたりするようでしたら一度受診された方がよいと思います。
A:落ち込んだ気分が長く続き日常生活にも支障が生じる状態をいいます。心身のエネルギーが低下していますので、疲れやすく億劫で楽しい気分になれません。環境の変化・身体的な負担がある時・様々なストレスに長く曝されたときなどに起こります。けっして珍しい病気ではなく、4~5人に1人は一生に一度以上この状態になる事が知られています。
A:急激に不安感が強まり動機・発汗・息苦しさ・吐き気・めまい・死の恐怖といったものが一気におしよせてくるものです。こういった急性不安発作を繰り返すと「またなるのでは?」といった不安感が常につきまとうようになります。これを予期不安といいます。これといった原因(ストレス因)がないことも多く、周囲の人達の理解が得られにくくひとりで悩みを抱え込む場合もあります。
A:ごく簡単にいうと極度のあがり症の方をいいます。大勢の前で話せない、他の人と会食が出来ない、手が震えてカップを運べない・字が書けない、視線を合わせにくいなどの症状が代表的です。苦手な状況を避けるため、だんだん消極的になることもよくみられます。1〜2割の方にこの症状があるといわれています。強い恐怖を伴うため本人には非常に辛い症状なのですが、「みんな普通にできること」ができないと考えているため、一人で長年悩む方も多いです。
A:不眠を訴えるかたは本当にたくさんいらっしゃいます。一口に不眠といっても寝つきが悪い・途中で目が覚める・早く目が覚めるといろいろのパターンがあり、さらに個人個人の生活習慣も関係しています。そのために一概には言えないのですが、不眠の原因になりそうな生活面での改善をする事も大切ですし、また最近よくある「安眠グッズ」の利用も悪くないと思います。ただそれらの工夫をしても不眠が続くようなら専門家に相談されるのがよいと思います。
A:私たちはひとりひとりの表情、雰囲気といった直接お会いして始めて判る情報を大切にしています。電話ですとそれらができませんので、電話相談は致しておりません。
A:こころの不調時には、もちろん様々なストレスが関係していますが、そのストレスの源も、生活環境であったり人間関係であったり人生の色々な出来事であったり、とそれこそ悩む人の数だけあるといっても過言ではありません。まずその源を患者さんと一緒に探し、改善方法を考えたりします。そして必要に応じてくすりも併用します。家族の方の協力も大変有用ですので、是非時間が許せばご一緒に来院されるのがよいと思います。
A:調子がよくなったのは、症状が改善した時のほかに現在のくすりが効果的に作用していることが考えられます。いずれにしても、急にくすりをやめてしまうことはよくありません。自律神経がみだれたり、症状がぶりかえしてくることが知られています。現在かかっている医師に相談してください。